By A. Buser, CC BY-SA 3.0 ch, Link
スイスの強豪ヤングボーイズに所属するサッカー選手、久保裕也。
21歳の若さにして、ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選のサウジアラビア戦では、本田圭祐の代わりにスタメン出場。アグレッシブなプレーでその可能性を感じさせてくれた。
そんな久保選手、その顔つきやプレースタイルから、寡黙で無骨なイメージが先行しがちだが、実際はどんな性格なのか。
やべっちFCの密着取材で、その実態が少し垣間見えた。
サッカー以外、興味がない
自宅はスイスの首都ベルン。
にぎやかで美しい街だが、久保選手にはサッカー以外、興味がなさそうだ。
記者とのやりとりでも節々に、サッカー以外には無関心な久保の性格が見えておもしろい。
記者「家のテレビ、映らないですよね」
久保「映らないです」
記者「家でテレビ見るんですか?」
久保「見ないっす」
記者「カーテンは付けないんですか?外から丸見えですよね」
久保「カーテン・・・いります?」「別に見られてもいいので」
そんな久保にどんどん質問していく記者。
記者「今いちばん欲しいものは?」
久保「欲しい物・・・(数秒間考えて)えっ?なんかあります?」 「ないっす、本当にないっす」
記者「サッカー以外、何かやるんですか?」
久保「スイスではあんまやらないですね、することないし」
その言葉通り、練習以外のプラーベートな時間も、自宅横の空き地でひたすらボールを蹴る久保選手。
しかもそれはヨーロッパリーグで2得点を挙げた時にもらった記念すべきボールなのだそうだ。
記者の「飾らないんですか?」という問いかけにも、
「記念に…使ってます」とニヤリ。
いやはや、恐れ入った。
おまけに現在の家を選んだのも、横の空き地でボールが蹴れると思ったから、というコメント。
本当にサッカー以外に興味が無いように見えて、頼もしささえ感じる。
それでもチームや街に溶け込む、人間力
サッカー以外興味が無いといっても、それはコミュニケーション力が無いという意味ではない。
英語やフランス語など複数言語が飛び交うスイスで、通訳も付けず語学を自分で習得。
番組でも紹介されていたが、1人で行きつけの美容師さんと試合について話したりしていた。
また、スイスは物価が高いこともあり、基本的には自炊だそうだが、
自宅で料理を作っているところが紹介されていた。
料理経験が無かったこと、野菜を多めにとるよう気を遣っていることなど、記者の質問に答えながら完成したチキングリルを「久保スペシャル(笑)」と言いながら紹介。
そんなお茶目さも見せていた。
こういう親しみやすいところがあるのも、チームや街で信頼を得ている理由なのかもしれない。
強い意志と柔軟なコミュニケーション力
最近の日本人選手にはいなかったような顔つきや、アグレッシブなプレーで徐々に認知度が上がっている久保裕也選手。
その強いサッカーへの想いと、高いコミュニケーション力、そして時折見せる年相応のお茶目な一面で、
今後、ヨーロッパや日本代表で頭角を現していくことを期待するサッカーファンは多いのではないだろうか。