岡崎慎司のメンタルは実は弱かった?ネガティブ発言から見えた自信のなさと本音

By jeollo von http://www.vfb-exklusiv.de – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=13249940

 

2016年にはイングランドのレスター・シティで奇跡と言われたプレミアリーグ優勝を果たし、2017年ワールドカップアジア最終予選では日本代50ゴールを記録して話題に事欠かない活躍を見せている岡崎慎司選手。

 
本人も話しているが、けして足下の技術に優れているタイプの選手ではないが、誰もが認めるハードワークの他にも、絶妙のポジショニングや裏への抜けだし、おとりとなるプレーなど、チームへの貢献度は疑いようがない。

また「鈍足バンザイ」という題名で自らの著書を出版していることもあり、
自分の強みを完全に把握し、受け入れ、それを生かして自信を持ってプレーしているように見える岡崎選手。

ただ、自分の中では納得がいっていない部分も多々あるようだ。
テレビでのコメントなどからもそんなモヤモヤが節々に見られた。

そんないくつかのエピソードをご紹介したい。

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「ハードワークを売りにするの、どこまで続けられるんやろって思いますよ、正直」

最初にTBS「情熱大陸」でのコメント。
この時は岡崎選手本人ではなく、フィジカルトレーナーの杉本龍勇さんの回で、”走らせ屋・フィジカルトレーナー”として岡崎選手の足を速くした杉本さんの取材に、トレーニングを受ける岡崎選手の姿があった。

まず、練習前に師と仰ぐ杉本さんとカフェで話している中で、心中を語っている。

 

「ハードワークを売りにするの、どこまで続けられるんやろって思いますよ、正直」

「でもやるしかないですからね、走るしか生き残れないから」

「他の選手の才能をまじまじと見ると、かなわねぇなと思うし」

「ラニエリ(監督)もカモン、見せてみろ、って俺にだけ言われるんですけど。いつもやってるやん〜笑、ていう」

 

と、自虐オーラを出しながら、苦笑い。

ただ、ここまでは関西人独特の”自分いじり”的に見えなくもない。

 

「もう無理かなって思いますよね、いつも」

続いて、その後のトレーニング中の様子。

トレーニング中に立ち止まった岡崎選手は、

「すげぇ足早いやつばっかいるもんなぁ」

「そういう才能というかポテンシャルのある奴見ると、もう無理かなって思いますよね、いつも」

というコメントをする。

 

それを『お前はそこから始まってるんだから』とフォローする杉本氏のコメントにも、

「ジャンプのテストがあるんですけど、一番低いですもん、走りもそうだし」

「いつも絶望から始まるっていう笑」

 

と、テレビで放送していいのかと心配するほどネガティブなコメントだった。

 

「自分のポテンシャルの低さにビビりますね。」

2017年春、昨年の勢いを取り戻したレスターが4連勝した日のインタビューがあったが、ここでも悩める様子が見て取れる。

この日は2-0でチームは快勝したものの、決定的なシーンでゴールキーパーの正面にシュートしてしまった岡崎選手。

インタビューに対して、動きやチームを助ける動きには自分なりに合格点だった旨のコメントをしているものの、

決定機にシュートを決められなかったことについては、

「自分のポテンシャルの低さにビビりますね。あそこでニアをぶち抜ければと思うんですけど、セオリー通りに(GKがいる)真ん中に、対角線上にシュートを打ってしまう。右に切り返して右(足)でシュートもあったが、やっぱり数をこなしていないんで。なんかこう、どっかで『どうしよう』っていうところがある。自信を持っていけないというか」

と、悔しさというよりは、迷いを感じるコメントだった。

http://www.nikkansports.com/soccer/world/news/1801351.htmlより引用

 

それでも走り続ける岡崎選手

最後に日本代表での出来事。

岡田監督時代、試合の正念場で交代をさせられた際のことを振り返って、

「正直、交代させられてホッとしてしまった」

という旨のコメントを残している。

 

これは自分でもすごく後悔していたようで、その時のことをバネに努力してきたということだ。

アスリートは孤独で、メンタルマネジメントが非常に難しく、重要と言われている。
しっかりと結果を残している岡崎選手も同様に、これからも自分との戦いが続いていくだろう。

ただ、これからも岡崎選手にしかできない強みが、チームを助ける場面は多々訪れるのではないだろうか。

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