By HK_HKG_VS_JPN_2001WCQR_ShunsukeNakamura.JPG: Chong Fatderivative work: Ytoyoda (talk) – HK_HKG_VS_JPN_2001WCQR_ShunsukeNakamura.JPG, CC 表示-継承 3.0, Link
昨今日本人選手の移籍も多い、ドイツ・ブンデスリーガ。
その昔、日本人として初めて奥寺康彦選手がケルンなどで活躍したのも今は昔。
いまではドルトムントの香川真司選手をはじめ、大迫勇也選手、原口元気選手など、レギュラーをつかみ活躍している選手も多い。
とは言っても海外助っ人という立ち位置もあり、監督交代などのタイミングで出場機会を失う選手も多い。
そんなドイツの地で、監督はもちろん、メディアやサポーターからも絶大な信頼を得て、
引退後のフロント入りの話まで飛び出しているのが、フランクフルトの長谷部誠選手だ。
本職はボランチだが、現在ではセンターバックを勤め、
リベロとして攻撃参加も積極的に行い、チームの中心的選手として評価されている。
そんな長谷部選手のドイツでの評価をご紹介したい。
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ブルーノ・ヒュブナー(フランクフルトスポーツディレクター)
「長谷部誠と契約延長の話し合いを始めている。彼には特別な価値があり、引退後に私たちのクラブであるポジションを用意することを考えている。日本市場は私たちにとって重要。彼は日本でベッケンバウアーのような存在。引退後、長いスパンで共に働くことを想像している」
「彼はクオリティーとカリスマ性を備え、その落ち着きとプレービジョンでチームが必要とする安定感を与えてくれる」
「我々のコーチとして働くことも考えられる」
フランクフルトのスポーツディレクターから引退後のオファーについての具体的なイメージが語られている。
ちなみに、古巣のヴォルフスブルクも、この日本代表キャプテンをクラブスタッフとして狙っているという報道もある。
ドイツメディア『Frankfurter Allgemeine Zeitung』
「長谷部はまさに“リベロ”というべき存在だ。予測するプレーが素晴らしく、後方からピッチ上の状況を把握して最適なプレーを選択する」
守備を重視するニコ・コバチ監督の下、ボランチからより守備的な位置でリベロとして開眼した長谷部選手。
早速結果を残し、ドイツメディアからかなりの高評価を得ている。
ニコ・コバチ(フランクフルト監督)
「マコトのような存在がいるチームの監督は幸せだよ。彼は若いサッカー選手のみならず、すべてのプロフェッショナルの模範ともいうべき存在で、チームに安定感をもたらしてくれる」
「彼のようなプロ意識を持った選手は今までに見たことがない。世界中を飛び回り、日本に着くと『監督、次は何をすべきですか? どんなトレーニングをしますか?』と聞いてくる。本当にみんなの手本になる選手だ。私は彼のような中心選手を思い描いていたんだ」
「ハセベは、年齢を重ねてからリベロとしてプレーしたローター・マテウスを思い出させるんだ」
長谷部選手をリベロにコンバートし、その能力を開花させたフランクフルト監督。
その昔、元日本代表の宮本恒靖選手とも一緒にプレーしたこともあり、宮本選手をたたえつつ、「今はおまえが日本のレジェンドだ」とも伝えたそうだ。
地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』
「彼はクオリティーとカリスマ性を備え、その落ち着きとプレービジョンでチームが必要とする安定感を与えてくれる」
こちらもドイツの地元紙の記事から。
「カイザー・ハージ」(カイザーは皇帝の意味)というタイトルで長谷部選手を取り上げている。
ブンデスリーガ公式サイト
「典型的なスイーパー」(ドイツの英雄、皇帝と呼ばれたベッケンバウアー氏と同じと)
コバチ監督からは元ドイツ代表ローター・マテウスに、メディアからはドイツの英雄ベッケンバウアー氏になぞらえて評価されるまでとは、筆者としては正直驚きだった。
ドイツ紙『ビルト』
「CBの位置から守備陣を統率し、気の利いたパスでゲームを組み立てた。今季ベストのプレー」
ボルシアMG戦の長谷部について高評価で紹介している。
ドイツ紙『フランクフルト・ルントシャウ』
「ハセベはサッカーインテリジェンスでチームメイトの大半を凌駕している。戦術的にも、技術的にもベストな選手だ」
膝の怪我で欠場していた長谷部選手について、ドイツの地元紙は「司令官マコト・ハセベが復帰目前」というタイトルで上記のコメントとともに取り上げている。