By Ultraslansi – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link
サッカー日本代表の10番、香川真司。
ロシアワールドカップ予選ではついに清武弘嗣にスタメンを奪われてしまった。
また、元々調子に波があり、メンタル面での課題も挙げられている。
というように、デビューや成功が早かっただけに、マイナス面がピックアップされがちだが、やはり香川真司はすごかった。
最近ではサッカーファン以外でも報道で名前くらいは聞いたことがあるようなカリスマ達も、香川への高い評価やコメントを残している。
今回は、そんな香川選手への海外カリスマたちの反応をご紹介したい。
アレックス・ファーガソン(元マンチェスター・ユナイテッド監督)
香川真司を世界一のビッグクラブ、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに連れてきた張本人。
マンチェスター・ユナイテッドを27年間もの間、最高のクラブとして率い、サー(イギリスの栄誉称号で「ナイト」の称号)の称号を授与されるほどの伝説の監督だ。
そんなファーガソンは獲得時から、香川選手へ高評価のコメントを残している。
『香川への興味はブンデスリーガの最初のシーズンからあった。1シーズンだけでは選手の力は図れないが、2シーズン芽もすばらしかった。だから獲得に一切迷いはなかった。』
また、入団が決まった際には直接電話をして
『会えるのを楽しみにしている。一緒に成功しよう』
と話したのだそうだ。
そして2年目、監督を後任のモイーズにゆずったことで香川選手の出場機会が減り、
最終的に古巣ドルトムントへ戻った際には、
『彼(香川)が活躍できるように導けなかったのは残念なことだ。私は1年目については満足していた』
『(香川を)成功させるべきだった。もったいないことだ』
というコメント。
香川選手の実力は、ずっと変わらず認めていたことは間違いなさそうだ。
ジョゼ・モウリーニョ(現マンチェスター・ユナイテッド監督)
香川選手がマンチェスターへ移籍するタイミングで、接触していたのはファーガソン監督だけではなかったようだ。
当時レアル・マドリーの監督であったジョゼ・モウリーニョも香川選手に声をかけていたらしい。
「結果的にカガワはマンチェスター・ユナイテッドを選んだ。彼がマドリーに来ることはなかったが、私はできることをトライした。彼のプレースタイルが好きなんだ」
出典:http://number.bunshun.jp/articles/-/747431?page=2
そしてモイーズ監督になり、出場機会が激減した際には、
「たしかに今、カガワのプレー時間は限られているかもしれない。ただ、それは彼だけの責任じゃない。クラブにはモイーズという新監督がやってきて、いま新たなチームを作っている段階だ。ベースを作っている時期なんだ。チーム自体も苦しんでいる。カガワの苦境も一時的なものだよ」
出典:http://number.bunshun.jp/articles/-/747431?page=3
とこちらも香川選手の実力をしっかりと認めてのコメントを残している。
ユルゲン・クロップ(現リバプール監督)
香川とともに大成功を収め、ひとつの時代を作った、元ドルトムントのクロップ監督。
親と子のような存在だった香川選手が手元を離れ、マンチェスターへ移籍したものの、やはりモイーズ監督がやってきて、出場機会が激減した際に、こんなコメントを残している。
「香川真司は世界で最高の選手の一人だが、マンチェスター・ユナイテッドでは20分間しかプレーしていない、しかも左ウイングで! 心が痛むよ。本当に涙が出そうだ」
出場できた試合でも、本来のトップ下ではなく慣れないサイドでの起用。
それに対しても親心が見えるコメント。
「セントラルMFこそがシンジのベストポジションだ。彼は攻撃的MFとして、私が今まで見てきた中でも最も優れた得点嗅覚を持った選手の一人だ。だが日本の人々の多くにとって、マンチェスター・ユナイテッドでプレーすることにはドルトムント以上に意味があるようだ。彼が去る時には、お互いの腕の中で20分間泣いたよ」
出典:http://www.goal.com/
ピーター・シュマイケル(マンチェスター・ユナイテッドOB、デンマーク代表GK)
「シンジはただ走るのではなく、滑らかにピッチ上を駆けるんだ。パスを出すのもうまいし、出した後の動き出しも素晴らしい。そして、フットボールに関する考え方や判断力は非常にハイレベルで、かなり頭が良い選手だね。個人的には、シンジがどれほどすごい選手なのか、ほんの少ししか見せてもらっていないと思っている。彼は今後、更に活躍するだろうし、スーパースターになると信じている。もちろん、既にスーパースターなんだけど、より凄い選手になると言う意味だよ(笑)」
出典:https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20130213/94349.html
ウェイン・ルーニー(マンチェスター・ユナイテッドキャプテン、イングランド代表)
「シンジはファンタスティックなプレーヤーだね」。
「僕とシンジが一緒にプレーしている時間はまだ少ないけど、シンジはクレバーなプレーヤーだ。チームメートからパスを受けると、細かいパスでつないでボールを動かすのが好きだよね。あと、ゴール感覚にも優れてる」
出典:http://web.gekisaka.jp/news/detail/?110818-113893-fl
マンチェスター・ユナイテッドでも一緒にプレーしたルーニー選手。
ポジションがかぶるものの、二人のパス交換や周りを生かすプレーは時にものすごい煌めきを放っていた。
香川選手がマンチェスターでハットトリックをした際も、ほとんどがルーニー選手との絡みから。
当然ルーニー選手も香川選手を高評価している。
ドイツ誌『キッカー』
『ドルトムントにおける香川が衝撃を与えたように、どのクラブも「自分たちのカガワを手に入れたい」と思うようになった。日本人選手の存在はいまや、時代の象徴となっているのだ』
出典:http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20120925/73030.html
ドイツでは日本人選手が結果を残していることもあり、日本人への印象は他リーグに比べて良いようだ。
ドルトムントのチームメイト
最後にチームメイトからの評価を。
香川とプライベートでも仲の良かったグロスクロイツと、DFエリック・ドゥルムは初めて一緒にプレーした際のコメントだ。
グロスクロイツ
「彼とはピッチ上で息が合うし、ピッチの外では親友だよ。彼は僕たちの助けになる。今日の試合から、それを示してくれた。技術的に傑出した選手で、2人の相手を簡単にかわしてしまえる」
エリック・ドゥルム
「彼がどれだけうまい選手かは知っていたよ。練習ではスーパーだったし、毎日、彼がどれほどのクオリティーを持っているのかを見ていたからね。今日のゴールもスーパーだった。でも、プレー全体でもそうだったね」
「ファンは彼のことをすごく楽しみにしていたが、みんなの期待に応えたね。本当にものすごいプレーヤーだ」
出典:http://www.goal.com/jp/news/123/a/2014/09/14/5104651/a
こうしてチームメイトとも良い関係を作っている香川選手。
盟友グロスクロイツは移籍してしまったが、チームメイトとの仲の良い写真が今でも香川選手のインスタグラムに上がってくることがあり、個人的にはほのぼのと眺めている。