ついにFIFA役員に就任したサッカー中田英寿、今はどんなビジネスをしているのか?

By norio nakayamaFlickr: ロンドンチャレンジ沖縄ツアー, CC 表示-継承 2.0, Link

 

元日本代表サッカー選手の中田英寿氏。

日本代表のエースとして初のワールドカップ出場に貢献、イタリアセリエAやイングランドプレミアリーグ等で活躍したが、
29歳にして電撃引退し、その後は世界50カ国以上を旅してさらに話題をさらった。

引退時には「サッカーしか知らない人間にはなりたくない」という言葉を残し、
そのセカンドキャリアにも注目が集まった同氏だが、実際はどんな活動をしているのだろうか。

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引退後のビジネス活動

2006年のワールドカップを最後に、日本代表だけでなく現役引退を表明した中田英寿氏。
当時のメディアの情報では、そのまま世界を放浪する旅に出た、ということだったが、実は同年12月より、表舞台へも登場している。

以下、引退後しばらくの間の、主なビジネスに関わる活動をまとめてみた。

 

■2006年
12月、翌年開催の第14回アジアカップの組み合わせ抽選会にドロワーとして出席。

■2007年
・モナコの居住権取得。
モナコの居住権を獲得するには以下の条件が必要だ。中田氏の場合は①もしくは③に当てはまるのだろうか?
①モナコで事業を営む、②モナコ企業の従業員になる、③退職者として居住(30万ユーロ=約3078万円を現地銀行へ預けることが必要)

・FIFA親善大使に就任。(世界で16人目)
ブラッター会長直々に、中田の世界での活動を評価したとのこと。

■2008年
・『TAKE ACTION! 2008 実行委員会』立ち上げ。
海外スター選手を招いてのサッカー親善マッチ『+1 FOOTBOOL MATCH』などを海外各所で開催。
各所でスター選手を招いてチャリティーマッチを開催。

■2009年
・FIFAとコカ・コーラが共催する「コカ・コーラ FIFAワールドカップトロフィーツアー」のアンバサダーに就任。アフリカへの支援活動などを行う。

・国土交通省観光庁の有識者会議「観光庁アドバイザリー・ボード」のメンバーに参画。世界各地を回った経験が評価され、定期的に会合に出席してアドバイスを行った。

・フジテレビ「すぽると!」の月曜日「マンデーフットボール」に半年間、月1回の不定期で録画出演

・アラブ系最大のサッカー雑誌『Super』による、年間最優秀アジア選手・アフリカ選手・アラブ選手の審査団メンバーに就任。
選手の選出方法から参画して、表彰式にも出席。また年間最優秀アジア選手賞のプレゼンターも勤めた。

・TAKE ACTION F.Cとして、山梨県サッカー協会主催のヴァンフォーレ甲府との親善試合と、F.Cのメンバーによるサッカー教室を開催。収益の一部は寄付した。

・AKEACTION!クリック募金「ケニアに10万食の給食を届ける!」(WFP支援プログラム、協力企業:株式会社東芝)を開催。

 

現在の活動

ここ最近はたまにCMや雑誌取材等で見かけるものの、メディア等で大きく騒がれている印象はないように見える。
ただ、以下のとおり活動は継続して続けられており、むしろより地盤のしっかりとした動きになってきているのかもしれない。

 

・一般財団法人「TAKE ACTION FOUNDATION」代表理事。
世界各地でのチャリティーマッチなど、各種慈善活動を行う。

・株式会社東ハトの非常勤執行役員(CBOChief Branding Officer)
キャラメルコーンやハーベストのパッケージリニューアルや、社員啓発のため共著の絵本「お菓子を仕事にできる幸福」を配布。

・観光庁「アドバイザリー・ボード」のメンバーに参画。
定期的に会合に出席し、観光庁の運営方針や施策の立案・実施状況等についてアドバイスなどを行っている。

・朝日新聞社の「AERA」にて、コラム「つなぐ」を連載中。

・FIFA国際サッカー評議会(IFAB)諮問委員就任。
2017年諮問委員アジア代表FIFA役員として活動を始める。

 

その他

その他にも、自身の所属事務所である「サニーサイドアップ」の大株主でもあり、取締役の次原氏に次ぐ第2位の株主となっていたり、
Jリーグ時代に所属していた湘南ベルマーレ(当時はベルマーレ平塚)に対しては、「nakata.net」の名で広告を出して出資し、2002年より依頼継続してスポンサーを勤めたりもしている。

その他、当然キャノンや資生堂、カルバンクライン等のCM出演、テレビ・ラジオ出演も多い。

 

そして、先にも書いたが、2017年初頭にはついにFIFA役員としての活動も開始した中田英寿氏。

サッカー、ビジネス、個人として、これまでに積み上げてきたものが、次々と繋がろうとしている。

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