ドイツ、ドルトムントで活躍し、一時期はプレミアリーグの名門、マンチェスター・ユナイテッドでもプレーした香川真司選手。
2018年は怪我での欠場が続いているが、その実績は日本人の中でも突出している。
そんな香川選手は、プレーはもちろんのこと、人として愛されている印象が非常に強い。
ドルトムントで数々の実績を残してきたこともあり、サポーターからも選手や監督からも愛されている。
今回は、そんな香川選手がプレー以外で評価され、愛されているエピソードをいくつかご紹介したい。
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free shinji
2014年、名門マンチェスター・ユナイテッドで不遇の扱いを受けていた香川選手。
本来のポジションで使われることもなく、チームはサイドからボールを放り込むスタイルの旧式スタイルのサッカーを展開。
監督も中々定まらず、出場機会も減っていた。
それを見かねたドルトムントサポーター達。
香川選手のドルトムントでの輝かしい実績を知っている世界中のサポーター達が、「#freeshinji」というハッシュタグを次々とシェアし、『マンチェスター・ユナイテッドから香川真司を取り戻せ』と奪還を求めるキャンペーンを始めた。
どんどんシェアされ瞬く間に広がった中、夏にはクラブでの状況もあり、本当にドルトムントへの移籍が決定。
サポーターは歓喜した。
あるドルトムント市内のガソリンスタンドにある電光掲示板には、
「♯freeshinji mission completed!」
という文字が表示されるなど、街を挙げてのお祭り騒ぎとなった。
チャント
香川選手には、サポーターが歌う個別のチャント(応援歌)が存在する。
8万人のホームスタジアムで、試合前や試合中にサポーターが「カーガーワ、シンジ、シャララーラ、シャララーラ♪」と大合唱する様は圧巻だ。
しかもサッカーが盛んなドイツでも、なかなか選手個人のチャントというのは無いようで、とても珍しいことなのだそうだ。
それだけ香川選手はドルトムントで特別な存在だったと言われている。
カリーヴルストの話
クラブ公式番組での一幕を見たサポーターからのリアクションでも、愛情が伺える。
公私に渡って司会者が選手に色々とインタビューする内容のクラブ公式の番組。
その中で、香川選手はドイツで好きな食べ物はビールとカリーヴルスト(カレー味のソーセージ)だとコメント。
これに対して「かわいい」「不思議なぐらい好感の持てる奴だ」とコメントが飛び交っていた。
香川選手の回だと分かった時に喜ぶサポーターもいたりと、人間的に香川選手のことを気に入っているサポーターが多く見受けられる。
ユルゲン・クロップ監督
香川真司選手の愛され話をするときに避けて通れないのが、ユルゲン・クロップ監督だ。
香川選手を信頼して起用し、数々のタイトルを一緒に取ってきた同監督。
選手と監督というだけではなく、人間的にも若き香川選手の父親的存在だったとも言われている。
2012年、マンチェスターへの移籍が決まった際には、下記のようなコメントを残している。
『彼が去った時には、大粒の涙が流れたよ。』
『ここはお前の家なんだから、いつでも戻って来いよ』
「良い思い出によって、現状を維持することを許容するべきではない。変化をいとわない必要があり、そうすれば幸福を長く続けることができるんだ」
選手としてはもちろんだが、人間的にいなくなってさみしい旨の発言も多く、選手としても人間としても本当に愛されていたようだ。
マリオ・ゲッツェ
ダメダメ! シンジは他のチームに行っちゃダメだよ。
チームメイトで世代近く、一緒にチームを盛り上げてきたゲッツェ選手のコメント。
同じく若かりしゲッツェ選手の、香川選手への親しみが伺える。
ケヴィン・グロスクロイツ
シンジの移籍は悲しいよ。(ドルトムントにとって香川の移籍の意味は)素晴らしい選手を失うということだ。」
「冬には彼の家に遊びに行くよ」
香川選手の一番の仲良し選手だったと言われるグロスクロイツ選手。
ピッチ内外でよくつるんでいたようで、さすがにさみしそうである。
マンチェスター時代に、「そろそろドルトムントに戻ってこい」と、香川選手に直接電話で話したのも、この選手である。