By DerHans04 – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
2016年末、ヒザのケガで1年以上も欠場していた内田篤人選手がピッチに帰ってきた。
復帰戦は最後の数分間の出場で、”慣らし”の意味も大きいようだが、この復帰に日本だけでなくドイツも沸いた。
リハビリ中には先が見えず、もう直らないんじゃないかと泣いた日々もあったということだが、内田選手にもそんな一面があるのを見て、驚いた人も多いのではないだろうか。
内田選手が実はとても心やさしく仲間思いで、暖かい人だというのは、いくつかのエピソードで知っていたが、こんなに赤裸々にリハビリの日々を語っているのを見て、個人的にはまた一つ人としての大きさや余裕が見て取れた。
そんな内田選手、これまでにも数々の心温まるエピソードが出回っている。
ニュースになったものもいくつもあるので、知っている人もいるかもしれないが、今回はそれらの内田選手のやさしい性格が見えるエピソードをご紹介したい。
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エピソード1:帰国する監督を、プライベートで空港までの見送り
ブラジルワールドカップ後、その職務を終えて帰国の途につこうとしていた、元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏。
クラブチームと違って、クラブハウスで最後の挨拶などもできないのが代表監督の切ないところ。
ザッケローニ監督も同様で、チーム全体で話をしたのはブラジルの地での日本代表のワールドカップ最終戦の前が最後なのだそうだ。
通常最後の試合が終わると、その去就を報道されることも少ないが、この時は違ったようだ。
帰国する監督をニュースが空港で追うのも珍しいが、そこに内田篤人選手がキャプテン長谷部選手と見送りに来ていたのだ。
それも私服で、プライベートで。
ある報道では、監督もえらく感激したそうで、目をうるませながら2人と握手をしたのだそうだ。
普段は厳しい監督とはいえ、激戦を共に戦った仲間を最後まで見送る内田選手。
言葉には出さないものの、その言い切れない思いは強く伝わってきた。
エピソード2:長谷部さんを、助けたい
やべっちFCでの出来事だが、当時キャスターを務めていた名波選手のインタビューを受けていた内田選手。
ワールドカップでの話や選手としての話の中で、代表での話になった。
当時個人的に内田選手は、やんちゃな弟キャラのようなイメージだったが、徐々にチーム内でも空気を読んで、後輩選手をフォローしたりもしていたとのこと。
その中で、代表での立ち位置として、「長谷部さんを、助けたいというのがあります」というコメントを残している。
名波氏は「それ本人に言ったの?喜ぶぜ〜?」と問いかけたが、本人には言っていないとのこと。
ここでも言葉には出さないが、行動でその気持ちを示す、内田選手の思いが感じられた。
エピソード3:本田圭祐への、助言
ブラジルワールドカップ後、ケガで日本代表を欠場していたことがあった内田選手。
復帰戦となったキリンチャレンジ杯ホンジュラス戦で、同じ右サイドの本田圭祐選手とコンビを組んだ。
新監督のアギーレ氏のもと、守備にも奔走する本田選手がいたが、内田選手はあえて「下がってくるな」とのコメントを送ったのだそうだ。
結果、本田選手はこのコメントで攻撃に重点を置くことができ、得点も挙げている。
「彼が前で仕事をしてくれれば。強さがあるし、ドリブルで突っかけられる。自分が守備を負担して、(本田が)戻らなくていいサポートをしたい」
引用:http://web.gekisaka.jp/news/detail/?151588-151588-fl
と、本田選手をより生かす働きかけも行っている。
エピソード4:一般人にも気取らないやさしさ
ブラジルワールドカップは結局グループリーグで敗退してしまったザックジャパン。
失意の帰国となったが、その道中にも暖かいエピソードがあったようだ。
トランジットのためドバイで時間をつぶしていた日本代表一行。
そこで日本人女性が携帯の充電器がなくて困っていたそうだが、内田選手は自ら取りに戻って、貸してあげたのだそうだ。
その暖かいやりとりが、この女性のブログで公開され、一時話題となった。
■女性のブログ
https://matome.naver.jp/odai/2140427836408312001
ここでの女性とのやりとりも、まったく気取りがなく、
「席、近いっす」なんてやりとりもしている。
百戦錬磨の日本代表サッカー選手とはいえ、根はやさしい20代の男子のようだ。
エピソード5:愛着沸いちゃってるんで
最後に所属するドイツ・ブンデスリーガのシャルケへのコメントをご紹介したい。
ケガをする前までに、数々の活躍で結果を残し、チームでも確固たるレギュラーに定着した内田選手。
当時契約を更新したことがニュースになっていた。
その活躍から、当然他チームからのオファーもあっただろうが、
「もう、愛着沸いちゃってるんで」と迷いなく残留を決めたのだそうだ。
そんな内田選手はその後ケガで長期離脱をしてしまうことになるが、
チームも辛抱強く待ってくれたり、練習もじっくり時間をかけて戻してくれたりと、相思相愛ぶりが垣間見えて、とても良い関係のようだ。
それも内田選手のチームへの思いが先にあったからこそ、なのかもしれない。